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--【第1回 活法のルーツ】--
--【第2回 肩こり(1)】--
--【第3回 肩こり(2)】--
--【第4回 五十肩】--
--【第5回 頭痛】--
--【第6回 ムチウチ】--
--【第7回 膝痛(1)】--
--【第8回 膝痛(2)】--

--【第9回 胃痛】--
--【第10回 気管支喘息(1)】--
--【第11回 気管支喘息(2)】--
--【第12回 腰痛(1)】--
--【第13回 腰痛(2)】--
--【第14回 精力減退】--
--【第15回 便秘】--

--【第16回 高血圧症】--
--【第17回 更年期障害】--
--【第18回 低血圧病】--
--【第19回 二日酔い】--
--【第20回 五月病】--
--【第21回 顔色診断】--
--【第22回 目による診断】--

   

<第1回>

中国医学をバックボーンに、柔術の当て身を活用した活法療法、家庭でも職場でも手軽にできる健康法、みなさんでトライしてください。

「活法療法」のルーツは古いが、私が行っているのは、約30年前、小倉・講武塾の安岡弘顕(故人),久永亀久男先生が改良されたもの。

柔術といえばいかめしく聞こえるが、技術的には力を用いず指圧的に経絡(ツボとツボを結ぶ線)に瞬間刺激を加え、疼痛や激痛を鎮静する効果がある療法で、年令・性別に関係なくできる健康法。

この療法は、患部に直接刺激を加えないのが特徴で、例えば頭痛でも手や足のツボや経絡を遠隔より施術する。このため、症状が落ち着いて、なお施術しても好転しても決して悪化することはない。
人間の体には約千のツボと、それらを結ぶ線(経絡)が分布しており、活法は主に経絡を刺激する線療法。

気血の通りを正常に

無数にある経絡の内で幹線道路にあたるのが正経十二経という気血の通う道。六臓(肝・心・脾・肺・腎・心包)と六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)にそれぞれの経絡が関係して気血の運行をつかさどっている。体が不調になる原因は、気血の通りが滞った状態。これを正常に戻し、復調させるのが活法療法だ。


<第2回> 肩こり(1)

 

肩こりが起こると頚筋のこりも同時に起き、頚や肩・腕の動きが困難になることがある。
肩こりの原因としては、疲労がよくいわれるが、睡眠不足,高血圧,眼疾患,自律神経失調症,更年期障害,心筋硬塞,胆嚢疾患,消化器の虚弱・疾患など数限りなく考えられる。
しかし、気血の流れを整えることにより、気力は充実し、自然治癒力は高まり、体調はおのずから好転する。
施術を行うに当たっては、患部(肩)に直接刺激は加えない。そして血圧の高い人は注意が必要。

まず、手の経絡を使って・・・

 

★両手の指を一本ずつしっかりともむ。先端はやや強めに。

★手、甲をもみ込まないようにまんべんなく押す。

★甲の手首より腕の付け根に向かって、心地よい痛みを感じる程度の強さで押しながら上がっていく。

★なれるにしたがって、三本の経絡(大腸,三焦,小腸)を一本ずつ脈にそって押す。始めのうちは痛みがなくても徐々に感じてくる。痛みを感じるにしたがって肩が軽くなる

★てのひら側は、腕のつけ根より手首に向かって同じように押しながら下がっていく。

★二の腕の真ん中(力コブ)は力を抜き加減で。要領が分かれば、三本(肺,心包,心)の経絡を押し下がっていく。


 

<第3回> 肩こり(2)

肩こりが起こる患部に直接刺激を与えず"遠隔操縦"で治すのが活法療法だ。脚や手・腕の経絡(ツボとツボを結ぶ線)を押さえて治していく。脚の治療が肩こりに効くといえば「まさか?」と思う方もいるだろうが、これが実際効果がある。

★まず、治療を受ける人はうつ伏せになってもらい、施術する人は、患者の左側に膝をついて座る。

★最初は、肩から脊椎の両側を親指で軽く押しながら腰まで下がっていく。これを二、三回繰り返す。ただし、腰痛の人には痛いところは押さえない。

★次に大腿部に移る。大腿部の裏の真ん中(膀胱経)を同じく親指で押しながら足首まで。この場合、ふくらはぎは強く押さないように、ひざの裏は押さない事。

★続いて、大腿部の横の中間を走る「胆経」を押していく。まず、膝関節の手前まで三、四回押す。ひざから下は、脛骨(すねの内側の細長い骨)の内側に沿って足首まで。内・外のくるぶしの下(かかとの横)は少し強めに、足の甲と裏をまんべんなく押し、最後は足の指一本ずつ、ここはしっかりと揉む。

★片側が済めば、反対側を同じような手順で施術。仕上げは肩の痛い部分を軽く押さえる。

ご夫婦親子で是非試してください。


<第4回> 五十肩

五十肩は、肩関節周囲の腱や関節を包む組織の血流障害、変形、老化、炎症などだが、明らかな原因が分からないことが多い

痛みから、腕が上がりにくくなったり、首の後ろに手が回らなるなど動きが制限される。そして、痛みは初め肩だけの人が多いが、上腕、手首に移ったり、血流が悪くなり筋肉に痛みが生じる場合もある。慢性化している人は、筋肉が硬直しているケースも。

 

★     施術は、まず、前回の肩こりの療法をやってみる。根気よく行う内に少しずつ好転する。特に五十肩では、足くるぶしの下方を丹念に押すのが効果的。注意したいことは、肩や腕の付け根をゴリゴリ押したり、もんだりしないこと。さらに、痛い腕を無理に動かさず、痛くない方向に動かす。

★     五十肩に効く経穴(ツボ)は主なもので五つほどある。

 

@    合谷ごうこく=親指と人差し指の付け根から人差し指先に向って少し上がった所。

A   げきもん=腕の内側(前腕)の中央部で筋肉と筋肉の間。

B   臂臑ひじゅ=肘の上方の親指側で、肩の三角筋が上腕の真ん中あたりで終わる所。

C   孔最こうさい=腕(前面)肘関節のシワから横指三本下方で親指側尺骨の内側。

D   けんぐう=肩先の太い筋のあるくぼみ。

 

いずれの場合でも、もみ込むのではなく瞬間的に押すことを何回か繰り返すのがポイント


<第5回> 頭痛

 

原因は、血圧異常、肩こり、むち打ち症、消化不良、気のふさがりや怒りによる気の逆上。身体の気血の衰弱などいろいろあって厄介だが、活法療法だと患部に直接触れなくても、家族で互いに安心してできる。

1.まず、両手の指。一本ずつしっかり、丁重にもむ。先端はやや強めに、三〜四回くらい繰り返す。手を触れ合う機会の少なくなった熟年夫婦には、特に念入りに行ってほしい施術だ。

2.手の甲は、手首から腕の付け根に向かって全体的に押しながら上がっていく。慣れれば三本の経路を一本ずつ一本ずつ押す。三、四回でいい。

3.次は患者にうつ伏せになってもらう。施術する人は、患者の左側に膝をついて座り、肩から脊椎の両側を親指で軽く押しながら腰まで下がる。

4.足(脚)は膀胱、胆経の二つの経絡を使う。膀胱経は真ん中の線と、外側の縁を上から膝の手前まで、胆経もやはり上から膝関節までそれぞれ三、四回程度。

5.経絡だけでなく、頭痛に効くツボもたくさんあります。手足に関係したいくつかを挙げてみよう。

@    合谷ごうこく=親指と人差し指の付け根から人差し指先に向って少し上がった所。

A    崑崙こんろん=足のくるぶしの後ろのへこんだところ。

B    至陰しいん=足の小指の爪の生え際、等々。

 

夫婦のゴタゴタで頭が痛いケースなど、二人で挑戦すると効果もアップ間違いなしだ


 

<第6回>ムチウチ

 

首のねんざをムチウチといい、交通事故だけでなく、転んだり、激しいスポーツによっても起こる。首の骨や、その周囲の筋肉に炎症や出血が生じ、頭痛、耳鳴り、肩凝り、人によっては曇天の日に特に痛む場合がある。

ムチウチにあったら、病院でまずレントゲン検査を受け、頚椎の脱臼や骨折がないことを確認してから活法療法を行ってほしい。

★腕の陰・陽の六経に瞬圧を加えるのは、他の治療と同じだが、注意することは、陽の経絡(大腸経・三焦経・小腸経)は手首から上腕つけ根へ親指で、また、陰経(肺経・心包経・心経)は逆に上腕つけ根から手首まで施術するようにする。

  1. 足(脚)では、胃経を大腿部〜足首、特に膝から下は念入りに押す。そして、足の甲は全体的に
  2. 内・外のくるぶしの下は痛みを感じるまで強く。足の親指はしっかり押し、つけ根の内側は患者が痛みを訴えるまで入念に押す。
  3. 胆経は、膝の手前まで、膀胱経は足首まで四、五回、両足に施術する。
  4. ツボへは、環跳かんちょう=股関節上方の窪くぼんだところを五、六回。
  5. 一連の施術の締めくくりとして、患者を上向きに寝せて、攅竹さんちく(眉内側の先端の窪み)を、上方に向けて四、五回押す。

どの場合でも、「良くなってほしい」との気(気持ち)を込めて行うことが肝要だ。


 

 

<第7回>膝痛(1)

 

中年を過ぎると、五十肩と並んでヒザ関節症(ヒザ痛)を起こす人が少なくないが、共に老化現象といえる。

体重を支えるヒザ関節は、常に酷使されている部分で、それだけ老化も早まる。誰でも年をとれば、多かれ少なかれヒザの老化は進行するが、肥満ぎみの人、特に女性に多い。

症状が進むとヒザが腫れたり、水がたまる。時には動かすとジャリッと音がして運動が出来にくくなったり、階段の上り下りに苦痛がともなったり、正座することが困難になったりする。

ヒザ痛のほとんどは、ヒザ関節の変形が原因といわれる。ところが、多少変形があっても生活に支障のない人もいる。実はヒザを囲む筋肉(大腿四等筋など)がヒザにかかる体重を分散する役目を持っており、この筋肉の老若がヒザ痛の強弱に関係してくる。

筋肉の老化は、硬縮(縮んで硬くなること)という変化で現れる。活法によるヒザ痛の治療は、この部分の気血の流れを変えて、硬縮を解き、ヒザ関節の負担を軽くすることにある。

1.まず、背中から。患者をうつ伏せに寝かせ、施術する人は右側から背中の中心線の両側を親指で軽く上から下(腰)まで押す。このとき、体重をかけないで押すのがコツ。二、三回でいい。

 


 

<第8回>膝痛(2)

 

ヒザ痛の治療でポイントになるのは、関節よりもその周りの筋肉。活法療法では、さらにその筋肉を直接施術せず、手足の経絡を使って間接的に行う。

1.まず、脚。後大腿部の中心線(膀胱経)と外側の縁を上からヒザの手前まで三、四回。押すときにヒザ頭に負担がかかるので、ヒザに座布団などを敷いておく。ヒザには触れない。胆経も同様だ。

2.ヒザより下は、外側の骨(脛骨)の縁に沿って上から足首まで。アキレス腱の両側は押してゆるめる。内外のくるぶしの下は丹念に押し、足の甲・裏も全体的にまんべんなく。

3.足の内側の三経(肝・腎・脾経)は、反対に足首から大腿部つけ根まで、ヒザを避けて四、五回ずつ。ヒザの上・下(手の幅くらい)を経絡に関係なく包帯を巻くように押すのも効果がある。

 

活法は、押しかたにコツがあるが、これは根気よく行うことで自然に要領が会得でき、施術する方も体調が良くなってくる。

簡単に言ってしまえば、むみ込まないで、押すと同時に離す、の繰り返し。あくまで患部は刺激せず、わずかに痛みを感じる程度に施術すること。

ちなみに手の経絡は、甲側は手首から腕のつけ根、内側は逆の方向で押す。


 

<第9回>胃痛

 

世の中、胃が痛くなることばかり。しかし、一口に胃痛といっても、急性・慢性胃炎、胃かいよう、神経性……と原因、症状はいろいろあり、ひどい場合はまず医者にかかってほしい。
そこで、このコーナーでは、暴飲暴食や緊張で胃が痛くなったときの比較的軽いケースを対象にしたい。
とりあえず痛みを解消する療法から。

 

1.患者を楽な姿勢で座らせ、上腕を三等分した真ん中を五回ばかり押す。

2.手の内側の心包経は、肘から手首に向かって心地よい痛みを感じる程度に五、六回。両手に施術する。次は、上向きに寝せた患者の胃経をヒザ下より足首まで強く押す。これで、大体の胃痛は解消するはずだ。

手当てしてくれる相手がいない、寂しい状況では一人でやるしかない。

1.まず、足の裏全体を押し、土ふまずは入念に。

2.第一趾(親指)と第二趾はしっかりともむ。

ほかにもたくさんの効果的な経絡があるが、胃痛によく効くツボも二、三指摘してみよう。
@脚の三里さんり(ヒザ頭外側から指三本下のくぼみ)。
A内関ないかん(手のひら側、心包経上で手首から指二本)。これらのツボを親指で瞬間的に圧力がかかるように押す。くれぐれももみ込まないこと。


 

<第10回>気管支喘息@

 

ゼーゼー、ヒューヒューとあえぎを伴なった発作で、患っている人本人のみならず、周りの家族にも辛い思いを引き起こす気管支喘息。四季を通じて発症し、今から春にかけて多いが、老人には寒い季節にもよく出るので特に注意が必要だ。

原因としては、動物の皮膚や毛に触れたり、今年は少ないという予報の花粉、及びほこり、食物(魚やカニなどの異状蛋白)などが考えられる。また、精神的素因も関係があり、情緒の激しい動揺も発作を誘発する。こうした原因に風邪、過労、寒冷、タバコ、酒などが引き金となって気管支喘息が起こる。

発作には強度によって段階があるが、活法療法は日常生活が困難という中程度までの発作に行う。日常の活動ができないようなひどい場合は、他の病因が考えられるので素人判断はぜずに、医者の治療を優先させる。

 

さて、手の経絡を使った活法だが、

1.手のひらの真ん中の経絡(心包経)、親指側(肺経)を上から手首に向かって押す。力コブのでる辺りは痛いので注意して軽く行う。

2.手の甲側は、中心の三焦経を手首から腕のつけ根まで、三、四回押す。また、上腕を二分した上半分を経絡・ツボに関係なく押すのもお勧めできる。


<第11回>気管支喘息A

 

精神的な動揺が、気管支喘息を誘発する要因にもなり得るので、夫婦や家族など、親しい人に触れられる活法療法は、この面からも効果的といえる。

前回の手に続いて今回は脚(足)とツボ、その他の施術を紹介してみよう。

1.まず、脚の裏側の膀胱経は大腿部のつけ根から足首の手前までを四、五回ずつ。ふくらはぎは強く押すと痛いので弱めに。

2.胃経も同じ範囲を、こちらはやや強く押す。足の指は、一本ずつ丁重にもんで脚は終了だ。

3.気管支喘息に有効なツボは、
@孔最こうさい(肺経上で、二の腕の真ん中あたり)。足の裏にも腎経上に二つばかりある。
A湧泉ゆうせん(中央やや前方の深い窪み)。
B然谷ねんこく(土踏まずの中の腎経)。

 

ツボは親指で力を込め気味に、瞬間的に押すこと。また、肩凝り、頭痛でも行った脊椎の両側を、上から下(腰)まで軽く押すのも効果がある。

活法療法が行える程度の気管支喘息患者には、発作の起き時期には軽い運動をさせた方がいい。

 

風邪は万病の元と言われるが、気管支喘息でも誘因の第一に挙げられる。風邪には注意したい。

 


<第12回>腰痛@

 

一概に「腰が痛い」といっても、その原因はいくつも考えられる。

(1)椎間板ヘルニア……成人したころから男女に関係なく出る疾患で、椎骨間にある軟骨が突出して、神経を圧迫、痛みを発するもの。頚椎に起これば、肩・腕に痛みやしびれが生じ、頭痛を訴える場合もある。現在では腰痛の半数を占めるといわれる。

(2)座骨神経痛……座骨神経そのものの病変、神経に沿った組織の病変などによって神経の支配領域に疼痛を起こし、腰痛とはいえ、大腿部後側から足首まで痛む場合もある。

(3)脊椎分離症・すべり症……脊椎の関節突起の間が切れたり、すべった状態にあるもの。女性に多く、頑固な腰痛の原因となる。

(4)側湾症……一見して判断でき、横になっている状態では真っ直ぐ立つと曲がっている。

(5)慢性腰背痛……捻挫の反復、長期にわたる引っ張った感じの緊張など、腰背部の慢性疲労性損傷。内臓(腎臓)の疾患にも関係があることがある。

ざっと挙げただけで、このくらい腰痛の原因がある。活法療法はまずお尻から。

1.患者はリラックスしてうつ伏せ、臀部の左右を軽く押してみる。
2.腰痛の場合は、数箇所に圧痛が感じられるので、そこを二、三回ずつ押す。

本格的に経絡を使った治療は次回で。

 


 

<第13回>腰痛A

 

日常生活に決定的な支障はなくても辛いのが腰痛。しかも、原因になるものがたくさんあって、的確な養生がしにくい。しかし、活法療法だと患部を直接刺激しないので、万が一、的外れであっても悪影響を与えることがなく、安心して行える。

脚(足)の経絡を使ったものをいくつか挙げてみよう。

1.後大腿部の真中線(膀胱経)を足首まで、と並行して胆経と中間辺り(第二膀胱経)を膝の手前まで三、四回押す。
2.横大腿の胆経も膝関節までで止め、それより下は脛骨の内側に沿って足首まで三、四回押す。とくに足首、アキレス腱付近は念入りに。
3.ひとりでも比較的簡単にできる所は、足の裏と内・外のくるぶしの下。足の裏はまんべんなく押し、ちょっと痛みを感じる部分は少しずつ強めに押していく。

4.次に腰痛に効くツボを四つほど。

@環跳かんちょう(股関節の上方のへこんだ所)。
A陽陵泉ようりょうせん(膝の横を少し下がったソラ豆大の骨の出っ張りの後ろ)。
B僕参ぼくしん(アキレス腱の真下)。
C臨泣りんきゅう(足の第四、五趾の間をたどって上がり、骨が枝分かれするところ)

などで、親指を使い、瞬間的な圧を加える施術を行う。

 


<第14回>精力減退

 

お父さんにはこれが一番気になるか?! 中国医学では、腎虚と呼ぶ。腎は五臓六腑の精、生殖の精も蔵する。腎気が不足すれば、精力は減退し、腰はだるく、健忘不眠、頭がぼんやりと重く、耳鳴りがする。
歳とともに精力が減退するのはある程度やむ得ないが、不摂生や過労、ストレスなどで精力減退を訴える人も多い。不安を感じたら活法の経絡刺激によって腎気を回復しよう。
お母さん、よろしくね。

1.まずお父さんはうつ伏せ。お母さんは脊椎の両側を軽く上から下(腰)まで三、四回。
そして、後大腿部の膀胱経を少し強めにくるぶしまで。

2.胆経は大腿部のつけ根から膝まで、膝から下は外側の骨(腓骨)の内側に沿ってくるぶしまで。足の裏、とくに湧泉は丹念に押す。

3.次は上向き。両足の指をもみ、くるぶしの下をグイ。

4.内側の三経(脾・肝・腎)は足首から膝まで線に沿って瞬間的に押し進む。膝より上の三経は、強く押すと痛いから、お父さんの表情を見ながら、つけ根まで。

5.大腿部のつけ根から約十a幅を経絡・ツボに関係なく押す。このとき、内側は避ける。


愛するお母さんにこれだけされれば、弱いお父さんも元気になること請け合いだ。


<第15回>便秘

 

健康にはいうに及ばず、女性にとっては美容の大敵でもある便秘。慢性化すると、例え毎日排便があっても便は硬く、少量しか出ないという状態が続く。そして常に残留感があってすっきりせず、ひどくなると腹痛が起こったりする。症状は食欲不振、むかつき、不眠、頭痛、吐き気、吹き出物が出たり、痔症を引き起こすこともある。

原因はストレスや漢方でいう下焦(膀胱の上にあって排泄をつかさどる)の体液不足・疾患による腸の蠕動運動の低下……などが多い。大切なのは、便意の起こったときに我慢せず、出すこと。便意がなくても時間を決めてトイレにいく習慣をつけ、日頃から水分を十分に取り、繊維性の食物を多く食べるのも重要。
そして、比較的軽い段階で活法の出番がある。

1.患者を上向きに寝かせ、大腿部を三等分した下側を経絡・ツボに関係なく強く十回ほど押す。

2.胃経は大腿より足首に向かって四、五回。膝から下は強く。内側の三経は足首から上へ。

3.両手に移って、内側の三経は腕のつけ根から手首へ、外側は逆に手首から上る。

4.次に患者はうつ伏せ。脊椎の両側を腰まで軽く押し、ベルトがかかる辺りから尾骨の両脇までは強く押し下げる。